着物は作家の作品や染色・織の種類が査定額に影響いたします。
シミや汚れ、着皺があると難しい分野です。 いわの美術では、
ご家族の着物をまとめて見てもらいたいというケース
箪笥にひと棹
倉庫に一杯 おひとり様の着物を帯などとまとめての査定
上記のような様々なご依頼を承ってまいりました。正絹の訪問着、着物作家・人間国宝の訪問着や、奄美大島紬、黄八丈、紫根染といった伝統織物、染色物はお査定が付きやすい着物です。
反物の場合、染色の種類や織を証明する『証紙』と呼ばれる付属品がありましたら、無くさぬように保管ください。
取り扱い商品
着物、帯、帯留、簪、櫛など
日本古来から着続けられている着物は、日本人ならではの民族服とも言われ、外国の方は着物を着る事に憧れを持っています。
昔に比べて着物を日常で着る方が少なくなってきていましたが、近年京都などの観光の際に、着物を着て町を歩くという方が増えている事から着物ブームの再来は近いかもしれません。
また、着物には訪問着や小紋、付下げ、留袖など様々な種類があり、着ていく場所やイベント内容によって着物を選んでいきます。
その他にも、森口邦彦や浦野理一などの作家物や、それぞれの地域で染められた大島紬や、結城紬、琉球紬などの代表的な着物など種類が豊富なので自分の好みや体型にあった着物を選ぶのも楽しみの1つと言えます。
主な種類:訪問着、小紋、付下げ、色無地、留袖など
主な技法:大島紬、結城紬、琉球紬など
着物を固定する際に身体に巻き付ける物で、様々なデザインや種類の中から選び着物を映えさせてくれるお品物となります。
一般的に着物と帯はセットになっている事から、同じ時期に登場したように思えますが、帯の方が歴史は古く、衣服が誕生する前と言われています。
裸に腰紐を巻き、そこに狩猟で使う道具を挿していた事が始まりと言われています。
また、よく私達が言葉にする携帯という文字、よーく見てみると帯という字が使われています。
携はたずさえるという意味を持っている事から、帯につけて常に携えておくという意味から携帯と呼ばれているそうです。
主な種類:袋帯、名古屋帯、丸帯、袋名古屋帯
主な作家:玉那覇有公、龍村平蔵、由水十久など
帯を固定する際に使われる帯締めに、飾り物として用いられているのが帯留です。
大きさ的には小さい物が多いですが、着物のワンポイントとして需要が高いお品物となっています。
帯留は1822年に胴締・上締と呼ばれていた物があり、その中でも紐を結ぶ物と金具で留める物に分かれていて、これが現在の帯締めと帯留の原型になったお品物と言われています。
現在の帯留は、翡翠、鼈甲、珊瑚、象牙、純金など様々な素材で作られ、小さく可愛らしいデザインが多い為コレクションとして集める方が多くいらっしゃいます。
主な材質:翡翠、鼈甲、珊瑚、象牙、純金など
日本の伝統的な髪飾りで、着物を着た際に合わせる小物として大変重宝されています。
簪は、縄文時代では既に存在していましたが、その頃は髪飾りという用途ではなく、1本の細い棒には呪力が宿ると言われていて、その棒を髪に挿す事で魔を追い払う事が出来るという事で使われていました。
その後安土桃山時代で日本髪へと移行し、簪が髪飾りとして用いられるようになりますが、江戸時代には贅沢禁止令が出され、簪を使う事が禁止されてしまいました。
それでも簪を使う事を諦めなかった人々は、簪の先に耳かきのような形を造り、簪ではないと言って贅沢禁止令を逃れていたそうです。
主な種類:平打簪、玉簪、チリカン、ビラカン、松葉簪など
櫛も簪と同様に髪飾りとして使われていましたが、簪より歴史が古く、古代エジプトで既に使われていたと考えられています。
また日本では佐賀市にある縄文時代の貝塚、東名遺跡から木製の櫛が出土している事から縄文時代には人々の生活の中に櫛が使われていたと考えてもいいでしょう。
現在は髪をとかす為に使われていますが、昔はダニやシラミなどを除去する為の衛生用具として用いられていて、その風習も入浴などが習慣になってきた事によりなくなりました。
ある言い伝えでは、櫛は「奇し」や「霊び」が言葉の語源となっている事や、語の読みから苦死とも通じるため、道に落ちている櫛を拾う事は「苦と死を拾う事」とされ縁起が悪いとされてきました。なので、どうしても拾う際は足で踏んでから拾うと良いと言われています。
主な種類:利久、福利久、京型、丸型など
主な素材:竹、木材、鼈甲、象牙、金属など