昔は生活の中心として商店街などでおおく見かけた金物屋さんで取り扱っている、純銀の急須、茶托、プレートや、錫製の茶入れなどいわの美術ではお買取り致します。
急須、茶托は作家なども査定のポイントですが、金物になりますので一番の天敵はサビです。
また、物産店や土産屋ではそれぞれの地域で有名なお品物を販売していますので、掘り出し物があるかもしれません。
どんなに良い作家さんでも、状態が悪いとお買取りが出来ない場合もございますので、手入れを心がけて頂く事をオススメしております。
お取り扱い商品
純銀急須・茶托・プレート、錫製茶入など
急須には陶器や、焼き物など様々な素材で作られた物がありますが、その中でも今市場で人気を集めているのが純銀製の急須です。
純銀製の急須は、陶器や焼き物とは違う質感で、重みのある侘び寂びを感じさせてくれるお品物となり現在人気が高くなっています。
また、煎茶で使う茶托やカップなどを置くプレートも純銀で出来ている物が多く、これらのお品物は、作家やメーカーの他に銀の重さなどからも査定を行います。
純銀製のお品物を査定するにあたって、一番重要視する所は状態で、最初は綺麗な純銀も年月を重ねていく事で汚れ、色あせ、錆びなど出てきてしまいます。
ご自宅に使っていない純銀製のお品物がある場合、いつかの売却にそなえてこまめに掃除をしておく事をオススメ致します。
しかし、こびりついた汚れや、落ちない錆びなどを取ろうとして、よくわからない薬品をつけて磨いてしまうとお品物を痛めてしまう原因になりますので、無理に落とそうとはせず軽く乾拭きするだけで十分です。
主なメーカー:クリストフル、和光、尚美堂、玉川堂など
主な作家:内山大介、松尾忠久、山口丹金など
金銀の次に高価な物として知られる錫は、錫石から採取する事がとても簡単だった為人類史で最も早く使用されていたと考えられ、最初は青銅を作る際に混ぜあわせる材料として使用されていました。
錫は、中国から煎茶の文化とともに日本に伝わり、その後、茶入や茶壺、徳利が作られ世界中に錫製品が広まっていきました。
青銅を作る材料として使用されていた錫が何故単体で製品化されるようになったのかと言うと
鉄より加工しやすく、鉛より身体的に害が少なく不純物も出にくく錆びにくい事から生活雑貨として使われるようになったと言われています。
日本に伝わる前の中国の錫製茶入や、茶托はとても古いお品物なだけに希少価値が高く、中古市場でも人気となっています。
また、尚玩堂や秦蔵六が作ったお品物なども精密に作られていると人気を得ています。
主な作家:秦蔵六、乾茂號など
主な工房:盛文堂、岩切美巧堂など
お取り扱い商品
漆芸品、焼き物、薩摩切子など
漆芸品は、それぞれの地域で技法が変わり地域ごとに特徴を持つお品物として知られています。
主に鎌倉市特産物の鎌倉彫や、沖縄の琉球漆器、津軽地方の津軽塗など様々なお品物が各地域で作られています。
鎌倉彫は、神奈川県鎌倉市の特産品の1つで、経済産業大臣指定伝統的工芸品に選ばれています。
鎌倉時代に中国から伝わった技法で、木地に模様を彫りその上から黒漆を塗って、またその上に色漆を塗り重ね磨きあげて作られます。
精密な模様が彫られている事から多くの方にとても人気なお品物となっています。
沖縄の琉球漆器は、中国の技法が琉球王国に伝わり産業として発展し、朱塗や堆錦、螺鈿、沈金などの技法が素晴らしい事から、将軍や大名などの献上品として重宝されるようになったと言われています。
主な作品:鎌倉彫、琉球漆器、津軽塗、会津塗など
主な作家:篠原如雪、砺波宗斎、浜崎貞鳳など
全国で様々な技法、釉薬、土を使い作られている焼き物は、茶道の世界では欠かせない作品となっています。
また、千利休の時代から侘び寂びを追求し続け、数多くの作家により現在でも様々な作品が作られ続けています。
焼き物は、白磁などの陶器とは違い汚れは目立ちませんが、洗う際に長時間つけ置きしておくと貫入から水が染みこみカビや臭いの原因にもなり、強く洗い過ぎると金彩などが落ちてしまう事もあります。
また丁寧に扱わないとヒビや破損の恐れもありますので、取り扱いには十分気をつけないといけません。
日本では、岐阜県の美濃焼、佐賀県の有田焼、石川県の九谷焼などがあり、作家では人間国宝の荒川豊蔵や、加藤土師萌、伊勢崎淳などの有名作家が名前を連ねています。
主な作家:楽吉左衛門、川喜田半泥子、清水卯一など
主な作品:萩焼、信楽焼、唐津焼、織部焼など
現在、様々な番組で取り上げられて人気が上がってきている工芸品で、長年修行を積んできた人しか作る事の出来ない美しく精密なデザインが人気の秘訣となっています。
長崎から伝わった外国製のグラス製造書物をもとに江戸ガラス職人を招き製造が始められたと言われています。
薩摩藩により作られた切子ガラスという事から薩摩切子と呼ばれ、当時の日本にはない最先端な作品であった為大名への贈り物や、天璋院篤姫の嫁入り品にもなったそうです。
現在市場に出回っている多くの薩摩切子は、薩摩藩が作った作品を改良して制作した復刻版で、その当時作られていた作品で現存する物はとても少ないと言われています。
薩摩藩で当時作られていた薩摩切子は、現存する数が少なく希少価値が高い事からテレビで紹介されるなど、中古市場でも人気の作品となっています。
お取り扱い商品
象牙の置物、記念切手、浮世絵など
象牙とは、象の切歯が発達した物で綺麗な乳白色と柔らかく加工し易い素材の為、工芸品の材料として昔から使われてきました。
1989年のワシントン条約により象牙の輸入禁止措置が制定される前、日本は最大の象牙輸入国であり、三味線や琴、簪など様々な作品に使われてきました。
象牙は、希少性の高さから中古市場でも人気の高いお品物ですが、長年飾ったままにしておくと汚れや黄ばみが出てしまい、綺麗な乳白色が無くなってしまいます。
また、加工し易いという事は、それだけ壊れやすいとも言えます。なので汚れを取る際には、象牙を傷つけないよう慎重にお手入れされる事をオススメ致します。
現在はワシントン条約により象牙の輸入は出来ないので、今日本にある象牙は条約が制定される前のお品物という事になります。
オリンピックや大統領の即位記念の際などに作られる切手で、世界の重大な出来事を題材に作られている事が多く、切手を見ると様々な国の歴史を知る事も出来ます。
現在様々な記念切手が売られていますが、世界で初めて作られた切手は、南アメリカでリマ~カヤオ間を通る鉄道の開通20周年と、チョリヨスまでの鉄道延伸を記念して1871年に発行されました。
その後、アメリカ、イギリス、フランス、韓国、中国など様々な国で記念切手が作られるようになります。
日本で最初に作られた記念切手は、明治天皇銀婚記念の切手で1894年に発行されました。
銀婚記念切手を始めとし、1916年に昭和天皇の皇太子立太子記念、1928年に昭和天皇即位記念の切手が作られました。
また、物産店などでは売られていない古くから実家にあるエラー切手などは、高価買取が期待出来るお品物となります。
江戸時代に確立された絵画の一種で、主に木版画の作品を指す事が多く、もともとは浮世を書いた風俗画として登場したと言われています。
浮世絵の元となった風俗画を最初に書いたのは、岩佐又兵衛という江戸時代初期の絵師ですが、現在のように版画ではなく、当時は肉筆で描かれていたそうです。
その後、木版の単色刷り、さらに赤い顔料で着色した丹絵、紅絵、紅絵の黒い部分に膠を塗り光沢を出した漆絵が登場しました。
その後浮世絵の第一人者の菱川師宣から始まり、単色刷りを生み出した鈴木春信、美人画で人気を博した北尾重政などの人気作家が続々と作品を作り上げました。
現在でも喜多川歌磨や、歌川豊国、歌川国政などの浮世絵は、中古市場で人気が高いお品物となっています。
主な作家:葛飾北斎、伊東深水、歌川廣重など