昔から様々な技術を用いて発達してきた大工道具では、カンナやミノ、墨壺などをお買取り致します。
これらの大工道具を査定する際、鉋刃物師の銘、共箱、状態などがポイントとなってきます。
刃物類はサビが天敵となっていますので、保管する際には手入れを欠かさぬようにお願い致します。
大工道具などを取り扱っている大工道具店や工具店、刃物店などで処分に困っている在庫などございましたら、是非いわの美術までご相談下さい。
お取り扱い商品
鉋(カンナ)、鑿(ノミ)、墨壺など
材木の表面を削って加工する大工道具の1種で、昔から建築をする際に欠かせない道具として使われています。
現在までに発掘された鉋の中で、古墳時代に使われていたとされる鉋が最古と言われていますが、それ以前の弥生時代の建造物に鉋の加工跡が発見されている事から弥生時代には鉋が存在していたと考えられます。
また鉋には、平鉋、長台鉋、五徳鉋など様々な種類があり、用途により使い分けて作品を完成させていきます。
鉋は、単純な造りですがそれ故に職人の腕の差が分かってしまう道具でもあります。
現在は電動式の鉋なども出ていて簡単になっていますが、やはり昔ながらの鉋の方が、味があり大工さんだなという印象を受けます。
主な作家:金井芳蔵、山崎春吉、千代鶴貞秀など
主な種類:長台鉋、反り台鉋、際鉋、脇取り鉋など
穴を掘ったり、彫刻を施す際に使われる道具で、鉋と並び大工道具には欠かせない物の1つです。
また鑿は大きく分けて2種類あり、穴を開けたり脇を削ったりする叩き鑿や、鉋がかけられない細かい部分を掘る仕上鑿と呼ばれる物が存在し、その中でも刃の幅が大小あるので用途に応じて使い分けます。
鉋や鑿もそうですが、刃物が付いていますので取り扱いには十分な注意が必要な事と、手入れはマメに行う事をオススメします。
どんなに良いお品物であっても、刃が錆びてしまうと切れ味が悪くなり、最悪使えなくなってしまう事もあります。
月に1回くらいは、箱の中を開けて中身を確認して手入れをしたり切れ味を確認したりするといいでしょう。
主な作家:錦清水、左久弘など
主な種類:平鑿、追入れ鑿、叩き蚤、丸鑿、突き鑿など
建築現場などで、木材を切る際に目印の線を付ける為の工具の一種で、繊細な彫りが施されている物もある事から、観賞用としても人気を博しています。
現在のような墨壺の形は、古代中国で考案され、日本では法隆寺の最も古い木材にまっすぐな線が書かれている事から、法隆寺が建設された7世紀頃には使われていたと考えられています。
墨壺が頻繁に使われていた頃は、木で作られ龍などの模様が彫られたお品物が沢山ありましたが、今では技術も進みレーザー式やプラスチック製の物などが販売されているため木製の墨壺は少なくなってきています。
そのため、彫りが繊細な物や、作家さんが作られたお品物などは、希少性が高く大変人気となっています。