薬棚や紫檀の棚は大きさと状態、また螺鈿や象嵌などの装飾が施されているか、ホーロー看板はとても古いお品物になるので、状態と製作数が査定のポイントとなっています。
薬棚や紫檀の棚、ホーロー看板などの在庫を持つ漢方薬局で閉店の為処分に困っているお品物などいわの美術ではお買取り致します。
お取り扱い商品
薬研、薬箪笥、化学天秤など
医療の発達している現在では、あまり見かけなくなったお品物ですが、昔の薬局などでは薬草の葉をすり潰す為に用いられていた道具です。
円盤状の車輪を前後に動かして薬草を粉状にし、症状に合わせて様々な薬を調合します。
薬研が作られた当初は、石製の物が大半でしたが、その後鉄製、木製、陶器製の物が作られ現在では金属製の物が多いそうです。
小さな引き出しが沢山付いている箪笥を薬箪笥と言い、漢方で使う薬草を分類する為に重宝したお品物です。
漢方薬局では現在でも用いられている所もありますが、その多くは時代の流れとともに姿を消しつつあります。
しかし、ここ最近船箪笥などの時代家具がインテリアとして注目を浴び始め、中古市場でも人気を博しています。
薬箪笥は、湿気が大敵な薬をしまう為、水分を吸収しにくく湿気対策が可能な桐材を使い作られていたそうです。
また、余談ではありますが、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の釜爺が薬草を仕舞っていた薬棚も同じような仕組みとなっています。
小学校の理科の授業で使う天秤は、上皿天秤と言い分銅を乗せて重さを計ったり理科実験などを行う為の道具ですが、今回紹介するのは化学天秤と呼ばれる物です。
基本的には、上皿天秤と使用方法は変わらないのですが、1ミリグラムで測れる事から化学実験で精密な測定などの際に使用されます。
ほとんどの化学天秤は、ガラスケース入りなので使用するのもいいですが、レトロなお品物として鑑賞用に飾る事も良いと思います。